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東京工科大学 佐々木研究室 

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佐々木研究室では、様々な環境(宇宙も含めて)における細胞・微生物の挙動を化学的な視点、および非線形科学的な視点で研究しています。

医療保健学部臨床検査学科の学生と、応用生物学部の学生が所属しています。

海産物を変質させる発光バクテリアの発光振動現象に着目し、食品の保全や非線形科学の観点から研究を行っています。細胞や微粒子の形状を画像判定するシステムの開発も行っており、次世代の臨床検査や宇宙帰還サンプルの迅速な初期分析に役立てることを目指しています。

​実験のノウハウを生かして、たんぽぽプロジェクトをはじめとした宇宙実験プログラムに参加しています。

イカから光るバクテリアをとろう!

臭いので気を付けてください。困ったときには相談に乗ります。

[基礎編]

(1)スルメイカ(刺身用・凍っていないもの)を買ってくる。凍ったものだと、発光バクテリアが死んでしまっていて光らない。

(2)足・目玉・内臓を取り除き、外套膜だけを浅い容器に入れる(手袋を使用するとよい→手の雑菌が繁殖するのを防げる)。

(3)3%塩水(500 mM NaCl水溶液)を、イカ外套膜の下半分だけ浸るように容器に注ぐ。水没させると、発光バクテリアのコロニーが流れてしまう。

(4)食品用ラップをかぶせ、17℃に保ったまま一晩放置する。この17℃が難しい。クールインキュベータがある場合、利用すると良い。冷蔵庫では冷たすぎる。段ボール箱の底に使い捨てカイロを入れ、その上に段ボール紙を一枚ひいて、その上にイカの入った容器を置いて冷蔵庫に入れるとうまくいくこともある。

(5)翌日、暗いところで観察すると、青白く光る点が見えるはずである。

[応用編]

(6) (2)で取り除いた足を捨てずにとっておき、外套膜の一部と一緒に3%塩水でよく煮る。コーヒー色になればよい。寒天を2%になるように入れておき、その煮汁をシャーレに入れて冷やせば、イカ煮汁寒天培地ができる。

(7) (5)で見つけた光る点(コロニー)を、殺菌された爪楊枝などで拾い上げ、冷やして固めたイカ煮汁寒天培地に塗り広げる。17℃で一晩保存する。光るコロニーが見つかったら、別の新品のイカ煮汁寒天培地に塗り広げる。これを繰り返すと、明るい発光バクテリアが選別されて手元に残る。

(8)寒天を含まないイカ煮汁を培養液約5 mLに、良く光るコロニーを投入する。翌日よく光る培養液が得られたら、その5 mLの培養液をすべて1 L程度の寒天を含まないイカ煮汁に添加する。うまくいくと、1 Lの「液体ランプ」が出来る。

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